こんにちは、さくらです。

今日この日を皆さんはどこで過ごしているでしょうか
誰と過ごしてどんな時間が流れどんな会話をしているのでしょうか。

今朝はあの日と同じ穏やかな朝を迎えました。
暖かくてお日様が気持ちよくて何気ない日常の始まりでした。

震災があったからこそ
この【日常の大切さ】を私たちは強く感じるのかもしれません。

生きたくても生きることができなかった命
同じ状況ですぐそばに居て助かった命、
生かされた命、
忘れてはいけない日ですし、
語り継いでいかなければならない日です。

保育士をしていた時に起きた震災で
私は保護者に引き渡したお子さんたちを津波で失いました。

あの時
「津波が来るかもしれないから
高台に逃げてくださいね」
なぜこの一言がいえなかったのか
自分の一言で救えた命があったのではないか
後悔しない日はありません。

想定外、で失う命があってはいけません。

笑顔が可愛くて、甘えん坊で
お昼寝の後は「先生、今日は三つ編みに結びなおしてね」
とリクエストをしていたお洒落な女の子。

お昼寝の前にほどいた可愛いヘアゴムは
避難した後、私の保育士エプロンのポケットに入ったままでした。

持ち主のないそのゴムを
ご両親に渡さなければならなかった時の想いは
今後、誰にもしてほしくありません。

避難訓練でいつも
「先生はみんなを守るから
ちゃんと先生のお話を聴いてね」
そう伝えてきた私に、ある日その女の子がお手紙を書いてきてくれました。
「みんなをまもてくれてありがと」
きっと、
みんなを守ってくれてありがとう
と書いてくれたのでしょう。

そんな言葉をくれた女の子を
予想ができなかったばかりに、
お迎えが来て良かったね、気を付けてね、
と帰らせてしまったことは「反省」そんな言葉で
片付けてはいけないものです。

去年、職場の依頼で震災から学び、後世に伝えたいことという題で
職員の方々の前でお話をする機会を戴きました。

今、私のできることです。

心の中で女の子に謝ったり、
日常に感謝する事、
それも大事ですが
それ以上にできること、大事なことは
やはり風化させないこと、
後世に伝えていくことだと思っています。

我が家の3人での朝の会、今日は震災の話をしました。
そして、もし、私が居ない時に大きな地震が来たらどうするかも
確認しあいました。

HSCっこですから、そんな話だけで
次男は表情を硬くしていましたが
とても大事な事だからね、
自分の子どもが産まれたら、
孫ができたらちゃんと伝えてね、
と話して終わりました。

今日も窓から見える海はとても綺麗です。

14:46、子どもたちとその海に向かい
手をあわせて亡くなられた方のご冥福を祈りたいと思います。

読んでくださりありがとうございました。

震災の日に…
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